こんにちは、みてみて(@look_mam_look)です。
この記事は「立ち合い出産記」ではなく、「立ち会いしなかった出産記」です。
立ち会い出産をしなかった理由
わたしは2013年と2016年に男の子を同じ産院で出産しましが、「立ち会い出産を認めていない方針」でした。
地域では歴史も信頼もある産院なのですが、経験や安全管理上の問題で立ち会い出産はお断りしている そうです。立ち会いNGのことは母親学級で知りました。
【産前】立ち会い出産はしたかった?
わたし、血がとても苦手なのです。。(赤字にするな)
というか病院全般が苦手、怖いんですよね。「この液体がここを通って体内に入って・・・」って考え出しちゃうと本当にダメ。点滴が理由で体調が悪化して、点滴中止になったこともあります。
夫も同じで、白衣を見ただけで血圧が上昇。健康診断では何度も再計測です。ということで、もともと立ち会い出産は希望しないつもりでした。
出産時、夫はどうしていたのか
出産当日の流れと夫の行動を振り返ってみます。
2013年、長男誕生
- 朝おしるしからの自然分娩
- 定時退社の夫の車で産院へ
- 病院ついて40分で誕生
父になった日、夫がしたのは運転手でした。
仕事中に連絡は取っていたけど、「初産は時間がかかる」とのんびりしていたわたし達。予想外に早く陣痛が進んでしまい、「間に合って本当によかったよ」と言われました。
定時退社で帰ってきた夫は、のたうち回るわたしを車に乗せて病院へ。とにかく事故なく冷静に運転しようと必死だったそうです。
病院に着いて車いすで運ばれていくわたしを見送ったあと、どう過ごしていたらいいのかもわからないまま誕生の知らせが。
やっとの対面もあわただしく、面会時間の関係でその日は帰ることになりました。

わけもわからないまま「生まれましたよ~」って、腕にポンと子どもを置かれて現実感なさすぎた。
2016年、次男誕生
- 夫、平日単身赴任中
- 予定日超過で計画誘発分娩
- 休みを取ったのに昼食をとってる間に生まれる
2児のパパになった日、夫がしたのは またしても運転手 でした。
促進剤を使う関係で早くからLDRへ移動していたこともあり、陣痛の様子さえ見ることなく次男が誕生。

息子をじじばばに預けて、ご飯食べて戻ったら嫁がいなかった。個室でテレビ見てたら生まれた。
立ち会い出産ナシのメリット
二回の出産を経験しての(ものすごく)個人的な感想です。
暴言を吐かずに済んだ
というか、暴言を吐ける距離に夫はいなかった。
必死な姿を見られずにすんだ
片付けも終わり、身なりも整ってから分娩室に通してくれました。
わたしたち夫婦は「見れない」「見られたくない」で一致していたので良かった点。「見れる」「見られても構わない」夫婦だとメリットにはならないかも・・・
立ち会い出産ナシのデメリット
出産後に、立ち会い出産してよかったという意見を聞くたびにデメリットに気づいたことがあります。
母子の頑張りは伝わりにくい
わたしの場合、次男の出産がそうでしたが「大変だった感」は伝わりにくいです。
陣痛で悶えてるところだけでも一緒に体感することは男性には大事かも。(せめてどれくらいのヤバさかは見といてほしい。)
子供が生まれた時の記録が少ない
病院からもらった産声の録音データが息子たちの唯一の誕生の記録です。家族の付き添いがないので写真が少ない。
息子たちの最初の写真は夫に抱かれている姿です。誕生後は新生児室で過ごすこともあって、生まれたてほやほやの写真がほぼありません。
家族誕生の瞬間があいまい
家族そろっての写真も新生児室から出られる翌日以降になります。「誕生直後の家族の瞬間を残しておきたい!」という人には大きなデメリットですね。
長男は誕生後に体調不良があったので、家族で会えたのは出産翌々日でした。もうこのころだとほやほや感もないです・・・
父になった瞬間の夫を見ることが出来ない
赤ちゃん誕生の瞬間は夫婦別々に迎えるので、赤ちゃんが会うのも一人づつになります。(ここは産院によって顔合わせの段取りは違うかも)
立ち会い出産をしなかったわたしの唯一の後悔は、父になった瞬間の夫に立ち会えなかったことです。

同じように、母になった瞬間の妻には立ち会えませんでした
【産後】立ち合い出産したかった?
出産を振り返り、メリット・デメリットをまとめたところで、わたしの答えは

立ち会い出産、したよ!
ということです。
「立ち会い出産」は何に「立ち会う」のか
夫は、分娩や誕生時には立ち会わなかったけど出産には立ち会ってくれました。
わたしは産むことだけでなく、産むための準備も含めて出産だと思っています。
陣痛が続くとき
陣痛が始まり、子どもの誕生が近づいても男性は無力です。でも、
- いきみ逃し
- 水分補給
- 身の回りの世話
- 上の子の対応
などなど、協力できることはたくさんあります。わたしの夫は陣痛中にかかわれるタイミングがとても少なかったです。
でも、たとえ運転手でも立派な「立ち会い」だったと思っています。
出産の時
分娩室に入れなくても、産着を着たほやほやの赤ちゃんの誕生には立ち会えました。
「男が行っても何も出来ない」と心無い言葉をかける人もいますが、妊娠の経過と出産は全く別物。場合によっては命に関わる同意書にサインをすることもあるのが出産です。

家族のビッグイベントなので、病院に付き添ってもらえることでとても安心してお産に臨めました。
出産の後
心身ともに大仕事を終えた後、産婦は体を休める時間があります。わたしの場合はLDRでそのまま2時間。個室へ移動してからは4時間は寝たきり安静という指示でした。
合計で6時間。体は動かないけど、出産でものすごく興奮して落ち着かないんですよね。
長男の時はこの安静がちょうど夜中で、一人で悶々と朝まで眠れなくて本当につらかったです。
次男の時は産後ずっと夫が付き添ってくれていて、出産の感動や様子を共有したり世間話をして過ごしました。何気ない会話のおかげでとても精神的に落ち着いたし、これも立派な「立ち合い」だと思っています。
立ち会いがかなわないこともある
陣痛~出産体験談はママ同士で一番盛り上がる話題ではないでしょうか。わたしは人の体験談を聞くのが好きです。
誰一人として同じ物語にはならない。子供の数だけ、家族のドラマがあることがとてもおもしろいです。
立ち会い出産は素敵なことだけど、
- 急なお産だった
- 里帰りしていた
- 帝王切開だった
など、さまざまな事情で誕生の瞬間に立ち会えないことはあります。
わたしが生まれた時は・・・
みなさんは、自分が生まれた時のことを知っていますか?
わたしは母に聞いて最近知ったのですが、待望の第一子・初孫だったのに父も祖父母も間に合わず、静かに生まれたそうです。

初めての出産やったのに、だ~れもいてくれへんかったわ
それでも「あの日はこうだった。」という両親の思い出話からは、子どもの誕生を共に過ごした絆を感じることが出来ました。

出産がどんな形であれ、子供の誕生と成長を喜ぶ気持ちは変わらないんですよね。
まとめ:出産に「立ち会う」ということ
出産は女性にも男性にも、そして家族としても一大イベント。命の誕生を共に迎えることはとても大切なことです。
でも、子育てにおいては子供が生まれてからもずっと立ち会い続けることが何よりも大事だと思っています。
- 子供の成長を喜ぶこと
- 子供の気持ちに寄り添うこと
- 家族の歴史を夫婦で共有すること
立ち会い出産をしなかった夫は、父になった実感も父性も芽生えなかったかもしれない。でも、子供に触れる毎日の生活の中で少しづづだけど着実に父になっています。
だからもし、立ち会い出産がかなわなくても、不安や残念に思わなくていいんだよと伝えたい。新しい命の誕生をとにかく喜んでほしい。
もうすぐ次男は1歳。子供の誕生日には毎回恒例の「出産振り返りトーク」が楽しみです。
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