【2017年8月の絵本】そらの100かいだてのいえ


専業主婦の在宅ワークは家族の協力が不可欠。
夫だけでなく息子たちの理解がなくては成り立たない!



という感謝の気持ちを表すべく、ライティング仕事の報酬から息子たちに絵本を買ってあげることにしました。最低でも月1冊を目標に、好きな時に好きなものを買い与えるスタンスで。



元書店員としては、日常的に子どもに本を買ってあげるというのは夢でもあったので、継続していけるように頑張りたいです。

ということで、【今月の絵本】と題して、元児童書担当書店員の目線で絵本を紹介していきます!

そらの100かいだてのいえ



2017年8月の絵本として紹介するのはこちら、そらの100かいだてのいえ(偕成社)。3年ぶりにシリーズの最新作が出ると聞いて、発売日に買いに行きました。

台風やなんやで入荷が遅れたので、3日連続で本屋に通ってやっと買えましたよ・・・!


作者:いわいとしおさん

1962年生まれ。メディアアーティスト。子どものころに母親から「もうおもちゃは買いません」と言われ、代わりに工作の道具や材料を与えられたことからものづくりに目覚める。1985年、筑波大学芸術専門学群在学中に、第17回現代日本美術展大賞を最年少で受賞。その後、国内外の多くの美術展に、観客が参加できるインタラクティブな作品を発表し、注目を集める。テレビ番組『ウゴウゴルーガ』、三鷹の森ジブリ美術館の映像展示『トトロぴょんぴょん』『上昇海流』や、ニンテンドーDSのアートソフト『エレクトロプランクトン』、ヤマハと共同開発した音と光を奏でる楽器『TENORI-ON』なども手がける。絵本ナビ 著者詳細情報



絵本作家ではなくメディアアーティストだからこその、カラフルな配色やワクワクするアイデアが魅力です。

100かいだてのいえが出版される直前の2007年には、NHKの幼児番組「いないいないばあっ!」のOPアニメも担当されています。
参考:NHK「いないいないばぁっ!」新オープニングタイトル完成!

100かいだてのいえシリーズ

2008年の「100かいだてのいえ」から始まって、「ちか100かいだてのいえ」「うみの100かいだてのいえ」が出版されています。

最初の「100かいだてのいえ」が出版された2008年は、わたしもちょうど売り場を担当していた頃。

「すっごくわくわくできる本が出てきたな!売れそう!」って同僚とも話題になっていて、ブレイクして売り切れ→重版待ちっていう流れをリアルで見ていた、とても思い入れのある絵本です。


50冊注文かけてどどーんと平積み展開したなぁ、懐かしい。



大人気のシリーズなので、小さいお子さんでもページをめくりやすく、お出かけにも便利なミニ版ボードブックも出てます。


元児童書担当書店員、みてみてのおすすめポイント

縦に開いて読む絵本



100かいだてのいえは22×31cmと絵本の中でも細長いサイズ。「100階まで登る」という世界観を演出しています。

子供が手にもって広げて読むのは大変なんですが、その「腕からはみ出るくらいの大きさ」で絵本の世界に向き合うのも、紙の絵本ならではの楽しさなんですよね。

数に親しめる

100階まで進んでいくので、数字に親しめます。10階ごとに住んでいる人(動物?もの?)が変わるので、数字の単位や法則性も感覚でつかみやすくなりますね。

そらの100かいだてのいえに住んでいるのは自然や天気に関係するものたち。風やカミナリなど、普段は目に見えないけど身近なところにあるものたちの世界を覗いてみましょう!

丁寧に書き込まれたカラフルな絵

100かいだての家に住む住人たちの生活に入り込めるので、読んでいてたくさん発見があります。



「あ、お風呂に入ってるよ!」
「おやつ食べてる!」

といったぐあいに、本文そっちのけ で絵本の世界を楽しめます。笑


絵本は読んで聞かせるんじゃなくて、一緒に見るというイメージで親子で楽しんでみてくださいね。


ジェットコースターに乗っているかのようなクライマックス

100階までがんばってたどり着いたあとは・・・





こちらは本を読んでのお楽しみに。

まだまだあります、今月の絵本

その他に「ピンポンバス」シリーズも買いました。やっぱり男の子は乗り物系が好きですね。



バス停に着くたびに鳴る「ピンポン」という音のリズムが効果的に使われていて、乗客たちの日常が身近に感じられる暖かなタッチの絵が素敵な、人気の定番絵本です。


POINT

「ピンポン」とフレーズを繰り返すことで、展開には一定のパターンがあることが子供に伝わります。次はどうなるんだろう?と考えさせることができるので、小さい子供でも楽しめるような工夫なんです。



まとめ:元書店員の思い

電子書籍の普及やスマホで手軽に情報が手に入るようになり、実店舗の書店は急激に減少しています。

ネットで注文すれば手に入る世の中ですが、特に子供の本は書店で、実際のものを手に取って選んでほしいと思っています。

  • 手触り
  • 大きさ
  • 匂い
  • 仕掛け
  • 色合い



どれも紙の本だからこそ、五感にダイレクトに伝わる刺激があるんです。たくさんの本の中から、特別な一冊に出会うという体験も大事。



そうは言っても、近くに書店がない地域が増えているのも事実。

絵本のことをもっと知りたい、試し読みがしてみたいという方は、絵本ナビで無料ためしよみもぜひ参考にしてみてください。



元書店員・児童書担当として、これからも絵本の魅力を1人でも多くの人に知ってもらえるような記事を書いていこうと思っています。

たくさんの親子に、絵本の魅力が伝わりますように!


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