- 毎月のやりくりに自信がない
- 家計の予算ってどうやって組むの?
- お金の計算が苦手…
生きている限り付きまとう「お金」の問題。
特に子育て世代には
- 子どもの教育費
- 住宅ローン
- 老後の備え
など不安は尽きません。
先のことはわからないし、貯金をするのに精いっぱいだけど、お金の管理が苦手なパパ・ママも多いです。

特に育児に追われているとお金の計算は負担が大きいです・・・
そこで、今月の給料を入力するだけで、理想の家計予算を自動で計算してくれるExcelシートを作ってみました!なんと、家計簿機能付き!!
無料でダウンロードできるので、一緒に家計のチェックをしてみませんか?
Macユーザー用にスプレッドシート版も用意しております!
(2018/9/25追記)
スマホからでも簡単にできる予算シュミレーターを作りました!

家計の支出はどれくらいがベスト? FP推奨の「家計の黄金比率」とは?
わたしはFP(ファイナンシャルプランナー技能士)3級の資格を持っていて、普段から家計の管理や貯蓄・資産運用などの情報収集も趣味なのですが、家計管理にはだいたいの「目安割合」というのがあるんです。
著名なFP(ファイナンシャルプランナー)さんの提唱している例を紹介しますね。
横山光昭さんによる「家計の黄金比率」
FP相談業務による豊富な経験と実績から、お金がたまる家庭に隠された「理想的な支出の割合」を算出したものを「家計の黄金比率」と呼んでいるんです。


家計を専門に7000世帯の相談を受けたってすごすぎる!
本では各家庭のケースに合わせた詳細なパターンが紹介されていますし、今でも新しいものにアップデートされているようなのですが、ダイヤモンドZAIオンラインに掲載されたコラムで一例が見れますよ!
畠中雅子さんの「家計の黄金比」
畠中さんの提唱する家計の黄金比は、【住居費25%、食費14%、教育費・子ども費12%、貯蓄10%、こづかい10%、保険料7%、水道・光熱費7%、通信費7%、日用雑費2%、そのほか6%】。
出典:ESSE Online
子ども費は小学生以下が二人の場合、その他には
- レジャー費
- 被服費
- クルマ費
が含まれるとのことなので、横山さんの黄金比に比べて少しタイトな印象。
ですが、3人のお子さんを育てたママFP視点での教育費・保険料・貯蓄費はとても参考になります!
黒田尚子さんの「理想の家計バランス表」
年収300~1000万円までの家庭が参考にできる割合はPRESIDENT ONLINEで!こづかいと通信費が少なめなぶん貯蓄と保険が高く、守備力高めの設定です。
3名のFPそれぞれの言う予算の目安を整理しますね。
小学生以下の子どもがいる家庭で比較してみるとこんな感じ。
食費・住居費・日用雑費はFP3人の考えが共通している項目ですね。なので、これを参考にみてみて家でも予算設定。
一覧表示がしやすいようにExcelシートを作ってみました!
【Excel】家計診断チェックシートの使い方
このシートでできることは大きく3つ! 無料でダウンロードできるこの家計診断チェックシートの使い方を解説していきますね!
といっても、ピンク色がついているセルに金額をいれるだけなのでめっちゃくちゃ簡単です!!
ポイント1.給料を入れると予算を自動で計算!
理想的な支出割合がわかったところでひとつひとつ計算するのってめんどくさくないですか?なので、月々のお給料を入力するだけで自動で計算→表示されるようにしてみました!
こんな感じですぐに出ますよー!
(↓動画解説)
手取りのところに世帯の合計収入を入れるだけ!一瞬で理想の予算を組んでくれます!
理想の予算がわかったら、次はちゃんとその通りに支出されているかをチェックします。
ポイント2.家計簿機能ついてます!
次に、一か月の間に支払った生活費などを入力していきます。家計で負担しているなら、お小遣いも通信費も家族分の合計を入れてくださいね。
ここではわが家のある月の実際の家計簿の数字を入れてみました!
引き落としの明細などを見ながらピンク色がついている「実際の支出額」のところに入力すると、予算オーバーした項目には濃いピンク色がつきますよ。


幼稚園に上がる前だったから家賃が高くてもなんとか黒字に・・・!冬の記録なので光熱費が高い!
予算内のやりくりが達成できていれば余りが青い字に、予算オーバーで使いすぎた分は赤い字で金額が出るようにもしました!
さて、黄金比と比べてご家庭の家計状況はいかがでしたか?
ポイント3.家庭に合わせてカスタマイズもできます!
家計の黄金比率といってもあくまで理想の目安。家庭によって状況も事情も異なるので、家計管理は臨機応変にやることが大事なんです。
なので、家庭によってカスタマイズできるようにもなっていますよ!
たとえば、さっきの例だと幼稚園や保育園に入る前の子どもがいる家庭には「教育費」がありません。なので、教育費に当てていた10%分の予算を他の項目に配分してみます。


調整後も予算割合からオーバーしている費目はあるけど、収支が黒字なのでOK
家計診断シートの活用方法
残念ながら、お金は無限に得られるわけではありません。どこかで出費がかさむなら、どこかで必ず帳尻合わせやしわ寄せが発生します。
特に子供が小さいうちは収入が減ったり保育料がかさむ時期。家計の理想割合とかけ離れてしまっているときは、
- 今はそういう時期だと割り切る
- 赤字にならなければいいやという気持ちを持つ
- 思い切って転職する
- 思い切って家賃の安いところへ引っ越す
- ボーナスや副業で補填する
など、ときには長期的な視野で家計を考えることも大切。


わが家もこのあと転職&引越をして、家計が少し改善しました
理想の割合におさめなくてもいいんです。家計診断シートで支出を見える化し、
- 無駄な支出がないか
- 必要な支出のために節約できるのはなにか
- いくら収入があれば理想の生活ができるのか
を考えることがなによりも大事ですよ。
家計診断シートの注意点
シートを見てもらうとお気づきの方もいるかもしれませんが、支出の項目がかなりざっくりとしています。
実際の生活ではいろいろなことにお金を払っているので、表にある支出の項目に当てはめて、支出はもれなく計上してください


お金を払っているのに家計簿に計上しないと使途不明金(消えたお金)になってしまいます!
どこに計上すればいいのか悩む・・・という方は、一例をあげておくので参考にしてみてください。
支出項目の一例
- WOWOWやJ-COMなど→通信費・娯楽費
- お酒代→食費・娯楽費・お小遣い
- 外食費→食費・娯楽費
- 病院代→その他
- おむつ代→日用品費・教育費(子ども費)
- 子どもの習い事→教育費・娯楽費
- ガソリン代や交通費→娯楽費・その他
- 車の保険→その他・保険
- 学資保険→保険・貯蓄
みてみて家の例だと…
さっき紹介したこの月の場合だと、
- 車の任意保険→保険料
- 学資保険→貯蓄
- ネットサービス→通信費
- 外食→娯楽費
- おむつ代→日用品費
- ガソリン代→その他
として計上していますよー^^


家庭によってお金の扱い方はそれぞれなので一番近い項目に計上してみましょう
まとめ:家計の黄金比率はあくまで「参考」。簡単にシミュレーションしてみよう
家計診断チェックシートを使うとめちゃくちゃ簡単に家計の見える化ができました!
とはいえ、月々のやりくりだけが家計管理ではありません。ざっと考えてみただけでもここには、
- 冠婚葬祭費
- 帰省・旅行費
- 家電の買い替え費
- 入園入学費用
- 車検代
などは入っていません。つまりこれらはボーナスなどから支出していくことになりますよね。
しかし、ボーナスは減額されたりなくなったりする可能性だってあるのでボーナス依存度が高い家計は危険なんです。
まずは
- 毎月赤字を出さないようにする
- 赤字の月があっても年間の収支は黒字を目指す
- そのなかで、貯蓄もしっかり確保する
など、できることからコツコツとが大事。
また、
- 住居費は地域差がある
- 光熱費は季節差がある
- クルマや奨学金の有無によって差が大きい
ので、理想の比率に縛られすぎるのも逆効果です。


こまめなチェックで臨機応変に対応しよう
チェックシートでは支出割合の数字を調整できるので、家計の見直しや節約にぜひ活用してみてくださいね^^
家計の理想の割合を知りたい方は、こちらの本がオススメ!NHKでも取り上げられた、「家計の黄金比率」のFPの方の本です。
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