【書評】「モチベーション革命」を読んだら、モチベーションが上がるどころか焦った。

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こんにちは、みてみて(@look_mam_look)です。

ふだんは育児と家事に忙殺されていて、スキマ時間は休息でいっぱいいっぱい。子供がいると生活は常にコマ切れで、したいと思ったことも思うように進みません。



この折れて枯れた心をよみがえらせるべく、手に取ったのは「モチベーション革命」(尾原和啓/幻冬舎)。



結論から言うと「モチベーション革命」を読んでもモチベーションはあがりませんでした。

「モチベーション革命」はモチベーションについてほとんど書かれていない

Kindleの検索窓に「モチベーション」と入れてみると、本書では(奥付や目次を除くと)「モチベーション」という言葉は32か所で使われていることがわかります。

内訳を見てみると、

  • はじめに:15(見出しを含む)
  • 第1章 :14
  • 第2章 :0
  • 第3章 :3(著者の体験談のなかで)
  • 第4章 :0
  • おわりに:0

「モチベーション」という単語が使われているのは合計32か所



実質「モチベーション」について知りたければ第2章まで読めばOKです。


「モチベーション革命」の要約

ということで、

  • モチベーションに悩んでいる人は前半を読む
  • モチベーションを生かした仕事やチーム運営の方法を知りたい人は後半を読む

といいでしょう。



では、「モチベーション」という単語がほとんど使われていないこの本で、語られているのはいったい何でしょうか?


「モチベーション革命」で得られるのは「ゆとり」「さとり」世代の肯定感

やる気がないのではなく、得たいものがない

今の30代以下は団塊世代以上とは全く異なる価値観を持っています。
生まれたころからすでに何もかもが揃っていたので、物や地位などを欲して頑張ることはない。埋めるべき空白が、そもそもないのです。

そう、あなたには生まれた時から「ないもの」がない。だから何かが欲しいと「乾けない」。だから、あなたの世代のことを「乾けない世代」と呼ぶことができます。
「モチベーション革命」はじめに

戦後復興ののち高度経済成長期とIT革命を経た現代の日本では、旧世代の頑張りによって社会インフラは整いました。

「格差社会」とはいうものの、一昔前とは違い、スマホも教育も誰もが持ち合わせている時代。



経営破綻をしていく大企業を見ていると、頑張って働いたところで「安泰」なんてどこにもないと知っている「乾けない世代」にとって、稼ぐ意味が見当たらないのは当然だと肯定をしてくれています。



稼ぐために頑張る必要はまったくない

プライベートを削ってまで頑張って働いて、「稼ぐ意味」そのものがなくなってしまった時代は、「お金」そのものの価値が下がっている時代とも言えます。

  • シェアリングエコノミーで生活コストを下げる
  • お金と時間をつかわなくてもスマホで娯楽を楽しめる
  • 衣食住に困らない

時代で、「乾かない世代」が欲しいものは、

  • やりがい
  • 人とのつながり
  • 好きなことに打ち込むこと


になってきます。

やりがい・人とのつながり・好きなこと。これらは旧世代が「ないがしろにしてきたこと」とも言い換えられますね。


まず、恵まれていることを自覚せよ



先日ちょうどこんな記事を読みました。

こんにちは、ネパール在住20年、フリーランスライターのみやちかです。 娘が小学生4年生の頃、彼女の友人のネパールの子どもたちに、将来、何になりたいかを聞いたことがあります。 ほとんどの子が医者かエンジニアという答えでした。 かっこいいからというよりは、経済的成功者のイメージがあるからのようです。 プロ野球選手とか、アイ...


「迷える余裕があるから迷える」「迷えるのは、多分、とても恵まれていて、幸せなこと」という言葉がとても印象に残りました。


「乾けない世代」の悩みは豊かな社会に生きている証拠

マズローの欲求5段解説って知っていますか?


人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、低階層の欲求が満たされると、より高次の階層の欲求を欲するとされる。
モチベーションアップの法則

衣食住の心配をしなくて済むようになってはじめて、人間は自己実現のための欲求がわいてくると。まさに今の日本がこれですね。



「モチベーション革命」の中では、世代によって求めているものが違うということで、マーティン・セリグマンの「ポジティブ心理学」のなかの、「人の幸せは5種類に分けられる」になぞらえて解説されています。

しかし、個人的にはマズローの5大欲求の方がピンときました。


「ベーシックインカム」論も、ここに行きつくのかな?食べるための仕事をしなくて済むようになれば、クリエイティブなことができる。


「乾けない世代」のガラパゴス化

旧世代とは生きる時代が違うので、「乾けない」ことは仕方がないようです。イメージにするとこんな感じ?



どちらがいいとか悪いとかではなく、ただ考え方が違うというだけ。

新世代は新世代で、自分に出来ること、やりたいことを見つけていそしめばいいわけです。



しかし、そんな悠長なことを言っている場合でしょうか?

この本を読んで、わたしはとっても焦っています!


グローバル社会では「乾いている世代」との闘い

日本では「乾けない」のは世代が違うからということだったけど、一度世界に目をやってみると、途上国の若者が(そして彼らはもうものすごく「乾いている」)スマホ片手に猛烈に上を目指して駆け上がってきているわけです。





グローバル化が進むということは、「乾けない」日本の若者は「乾いている」世界の若者と同じ時代を生きている。ということを忘れてはならないのでは?と感じます。


「乾けない」とか言ってるうちにのみ込まれちゃう・・・!!



本題は、「あとがき」にアリ!

本書の前半では、世代によって幸せの価値観が変わってきているので、「モチベーション革命」が起こっていること。

後半では、「乾けない世代の」生き方・働き方について面白く読み進めてきました。そして本を読み終えようかという時、わたしが読んでいて感じていた焦りは確信に変わったのです。


既読の方は、あとがきをもう一度読み直そう

ちょっと長いですが、引用します。

そして、本題です。
僕が飛び込んだ先のインドネシアや東南アジア。そこで出逢えたのは、目をキラキラさせて未来を渇望する若い方々です(今思えば彼らは「ないものがたくさんある」人達なんですね)。
なので、彼らとワークショップをしたり話あかしたりした後、日本に戻ってきて学生の方に会うと、もう目の色が違う。反応がにぶい。

(中略)日本は大好きなんだけれど、日本の人達に時間を使っていくよりも、東南アジアの人達に時間を使っていったほうがずっといいや。なんて不遜なことを考えちゃっている自分がいました。―「モチベーション革命」 あとがき


著者は日本の若者の現状を憂いている!!


「モチベーション革命」で語られているのは警鐘と最後の希望

あとがきに込められた著者の本音、あなたはどう受け止めますか?

わたしは、この本を読んで、「乾けない世代」の戦い方について真面目に考えさせられました。


まとめ:「AIネイティブ」世代の子を持つ親として考えたこと

わたしは4歳と1歳の息子を持つ母親ですが、子どもの将来や、子どもが生きていくことになる未来の社会についていつも考えています。

25年後の世界や社会は想像もつかないけれど、未来は現在の延長線上にあります。

子を持つ親として、一緒に歩んで成長を見守れるように(そして時には先導できるように)、少しづつですが日々勉強です(ブログを始めたのもその一環)。



AIが人々の生活を変える未来の社会で、息子たちが生き生きと人生を送れるようになるために「いま」必用なものはなんなのか?



答えは簡単には出ないけど、とても参考になりました。ビジネスマンにも・迷える若者も・子育て世代も、ぜひ一度手に取ってみてください。



みてみての書評

毎回、書評はめっちゃくちゃ力を込めて執筆しています。書評の書き方、こだわりについて知りたい方はこちらを参考にしてみてください
>>>書評の書き方はたった3パターンだけ!しっかり読んで自分の考えを記事に盛り込もう

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