【元書店員おすすめ】妊娠中・産後に読んでよかった本3冊

妊娠中に読んでよかった本Title出産

出産前後は体を休めて安静にする機会が意外に多く、思ってた以上に暇な時間ができたりします。

身体は休めないといけない。でも暇だからとスマホばかり見るのも目に悪いかも…

そういう時だからこそ、本を読む時間にしてみませんか?

 

妊娠や出産に関する情報は専門書を読むのがいいけど、小説やエッセイを通じて感性を整える機会にピッタリなんです。

今回は、小説を600冊以上読んできた元書店員ママのわたしが「妊娠中や出産前後だからこそ読みたい本」を紹介します。

 

 

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妊娠中の方におすすめの「予定日はジミーペイジ」

妊娠中に読んでよかった本・予定日はジミー・ペイジ書影

直木賞小説家の角田光代の書下ろし小説で、妊娠の予感から出産予定日までの女性の心の移ろいを日記形式で綴った作品です。

妊娠というと世間ではすごく幸せやウキウキしたものに扱われがちだけど、この作品では「妊娠を嬉しく思えない」心情からスタートするんです。

妊婦の戸惑いや迷い、親になることへの不安が包み隠さず描かれていて、それでいて命の誕生に前向きに向き合っていく様がとてもよかった。

 

わたし自身初めての妊娠中にこの作品を読んで、同じように不安に思ったり、子どもが生まれるまでの「夫婦だけの最後の時間」を名残惜しんだり、子どもが生まれてから「家族3人でのはじめての時間」を待ち望んだりしました。

日記形式なので普段小説を読まない人でも読みやすいし、胎動を感じたら・お腹が目立ってきたらという感じで妊娠期間に合わせてすこしづつ読み進めていくとよりタイムリーに感情共有できますよ。

まさに妊娠中でしかできない読書体験!

 

 

あと、この作品のすごいところは、こんなにも妊婦のわたしが共感した小説なのに作者自身は出産経験がないこと!

未体験のことをこんなに丁寧に心情描写できるプロの技に恐れ入った作品です。

 

 

子育てをこんな風に記録できたらいいなと思える「プーさんの鼻」

歌人の俵万智さんが自身の子育て経験から生まれた344首の短歌。

母の視点で見える、子どもの「今しかない一瞬」が31字に丁寧に収められていて、日本語の美しさにため息が出ます。もう本当に。

 

わたしに画力があればイラストで「子どもたちの今」を書き留めてあげられた。わたしに撮影技術があれば「子どもたちの今」をフィルムに収めてあげられた。

でもわたしにはどの力もないから、俵さんの記した31文字を読んで共感したり思い出したり愛しくなったりしています。

赤ちゃん時期が過ぎた後に読むとまた感じ方が深くなるの・・・

懐かしさで切なくてね・・・

 

読んでいて何度も「こんな風にお母さんに自分の子どもの頃を残しておいてもらえた息子さんは本当に幸せだろうな」って思いました。

 

育児は思うようにいかなくてしんどいことがたくさんあるけど、そういう合間にぜひ読んでみてほしいです。あわただしい毎日のなかで忘れてしまいがちな、慈しみに溢れた瞬間を思い出させてくれる一冊。

文庫はもう絶版のようなので古本か、新版の単行本でどうぞ。

 

産前産後に読んで2度楽しめる「きみは赤ちゃん」

妊娠中に読んでよかった本。きみは赤ちゃん書影

芥川賞作家の川上未映子さんが35歳で出産したときの思いをまとめたエッセイ。

妊娠編と1歳までの育児をつづった産後編の2章立てになっているので、妊娠中~産後どのタイミングで読んでも面白いです。

つわりで死んでたり、いろいろな不安に駆られたり。かと思えば夫であるあべちゃん(小説家)に悪態ついてキレたり。とにかく感情豊かで、でもその感情の起伏だって産前産後の女性にとってはあるあるなんですよね。

 

関西出身というだけあってコミカルで正直な文体ではあるけど、出産という一大イベントを通じて

  • 子どもとは
  • 親とは
  • 父親とは
  • 母親とは
  • 生きるとは

ということを深く考えさせられる一冊。

 

誰しもが一度は感じたことのある夫婦・子育てのモヤモヤがプロの小説家の手で言語化されているので読んでて何度も「それ!」「わかる!」「納得!」「そうだそうだ!」となります。

産前産後の女性のイライラやモヤモヤをすごく代弁してくれているので、ぜひ夫にも読ませるといいと思います!!

 

出産前後の女性だけでなくパパにも、まだ子供がいない人にも、未婚の方にも、とにかく多くの人に一度読んでもらいたい作品です。

 

まとめ:妊娠中・出産前後だからこそ本を読もう

妊娠中・産後にわたしが読んでよかった本を3冊紹介しました。

 

小説は600冊以上読んできましたが読書って本当にタイミングです。

恋の経験がないと恋愛小説に感動できないし、失恋直後だから泣ける小説があるし、大人になってしまったからこそ青春小説を眩しく切ない気持ちで読める。

同じように、妊娠出産で多感な日々を過ごすときだからこそ感じ取れる小説があるとも思っています。

 

この記事が皆さんのマタニティライフや育児生活に少しでも彩りを添えるきっかけになれば幸いです。

育児は大変だけど、お互い頑張っていきましょうー!

 

 

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