こんにちは、ライター歴2か月のみてみて(@look_mam_look)です。
やっと届いた!
まだ20pなんだけど、webコンテンツの制作者なら必読の名著の予感しかない。
(元書店員の独断と直感)目次だけでもじっくり読み込んで、構成とは何かを学び取る教材になってる。これがあと230pも続くかと思うとワクワクしかない。#Webライター本 pic.twitter.com/TihBosSI7v
— みてみて (@look_mam_look) 2017年8月18日
わたしはまだライター歴2か月。welq騒動の時もその意味や深刻さもわかっていなかったくらいのペーペーです。
そんなわたしが、クラウドソーシングという働き方を知り、普通の主婦でもできることがあるらしいと希望を持つきっかけになったのが、この本の著者である吉見夏実さんです。
たった2ヶ月のキャリアでも、お金を頂いて書いている以上はプロです。今後もこの仕事を続けたり、ブログを書いていくうえで絶対に知っておかなければいけないことを学べると思い、手に取りました。
ライターだけでなく、webメディアに関わる人・ブロガー・フリーランス必読の本書の魅力と、本から得られた学びを書きとめて書評としたいと思います。

ブロガーにもぜひ読んで欲しい!
頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書
2017年8月に秀和システムから出版されました。
あなたはWebライターとして月20万円の壁を突破できていますか? 資格や特定の時間・場所を必要としないWebライターは、誰にでもできる反面、稼げる人は一握りだけと思われています。でも、稼げる人と稼げない人には、ちょっとした差しかありません。本書は、現役Webライターを対象に、月20万円の壁を突破できる効率的な働き方や稼ぎ方を紹介します。多くの人が陥る5つの原因を知ることで、あなたもバリバリ稼げるようになります!秀和システムー出版物詳細ページよりー
webライターとしてだけでなく、セミナー講師や添削指導などの豊富な経験をもとに、webライター界の現状と未来についてのアレコレがたっくさん詰め込まれた本です。
吉見夏実さんとは
1984年京都市生まれ。2012年にたまたま登録したランサーズでwebライターを始めると4ヶ月で月収20万円を突破しフリーランスに。現在はwebライティングやクラウドソーシングを活用した新しい働き方について講演するセミナー講師としても活躍中。著者紹介欄より引用
もうひとつ、わたしが本の中から「吉見さんってすごい人!」って思ったポイントを紹介します。プロジェクト応募の際の提案文として実例を紹介しているんですが、
また、最近、このランサーズでも依頼を受けて生命保険に関するブログ記事の作成を50記事ほどやりましたので、スムーズに書けると思います。p.120 プロジェクトでの採用率を上げる、提案分の書き方

ランサーズ登録の翌月に書かれた提案文。50記事!? 仕事量はんぱなくない!?
この本で強化できること
・稼げる人がやっている、「クライアントが求める原稿を作る」習慣・稼げる人がやっている、「早く書く/原稿の質を上げる」習慣・稼げる人がやっている、「受けるべき仕事、避けるべき仕事を見分ける」習慣・稼げる人がやっている、「ライターとしての評価を上げる」習慣・稼げる人がやっている、「次につなげる活動をする」習慣本書帯より引用
本書では5つの習慣について実例を交えて詳しく解説されています。わたしがこの本を読んで特に良かったなと思ったのは以下の3点を知れたから。
仕事術
ライターはPCがあれば在宅で出来る仕事。専業ライターならともかく、本業がある人や子育て中の主婦はみんな兼業ライターです。
空いた時間やスキマ時間を使ってできる仕事だからこそ、段取りや時間術はとにかく大事。
わたしも今は子育て中。スマホをうまく使った時間術は「やっぱりみんなこういう工夫をしてるんだな」と改めてちゃんと取り組まないとという気にさせられました。

スマホの活用のためにはアプリや入力速度アップなどの勉強も必要だなぁ・・・
書く技術
紙媒体だけでなく、ネットメディアにかかわるうえですごく必要な「書く技術」。見せ方だけでなく、必用最低限であるマナーや情報リテラシーについても丁寧に解説されています。
逆に言うと、こういったことを改めて指摘される必要があるのが現状ということ。発信者としての当事者意識を高めなければならないと警鐘を鳴らしています。
普通の会社員だったらあるような研修もなく仕事が始められるのがwebライターのいいところでもあり、悪いところでもありますね。
自分の今までの行動やライティングを振りかえってみましょう。
業界知識
PCの画面越しでのやり取りで仕事ができるクラウドソーシング。
顔が見えない相手とのやり取りや仕事術についてライター・クライアント双方の視点から問題点や見極め方について解説されています。
特にクライアント側の現状やトラブル体験などは知っておくべき情報だと思いました。
自分が損をしないためにも、クラウドソーシング界で両輪を担っているという意識を忘れないためにも、いいお付き合い・仕事ができるように自分自身にしっかりフィードバックしたい情報です。
あと、自宅で一人でできる仕事柄、他の人の技術を盗む機会がないので、交渉や付き合い方のコツについて実例を交えての解説はすごく収穫になりました!
特に地方だとなかなかセミナーやサロンにも参加しにくいので、ちょっとした体験談や失敗談でも貴重な情報です。
win-win-winがもたらす変化
この本が出版されたことで、今後のクラウドソーシング界は劇的に変わっていくんじゃないかなと感じました。>間違いなくインターネットや情報発信の質が上がると思います。
個人のレベルアップ
まず、ライターひとりひとりのレベルが上がります。
書ける原稿の質も上がれば、収入アップにもつながるし、食べていける人が増えれば「フリーライター」自体の社会的信用や価値も上がります。
いろいろな働き方の選択肢として「ライター業」の知名度が上がるのはいいことですよね。そして、なによりクライアント選びの選球眼が格段に上がるのが大きいんじゃないかなと思います。
クライアントのレベルアップ
ライターの選球眼があがると、クライアントはしっかりストライクゾーンに球を投げ込む必要が出てくるわけです。
フリーランス相手のクライアントは、ブラック企業よりも「シビアに選ばれる」ので淘汰されるスピードも速くなるでしょう。
真面目で熱意のあるクライアントが残っていけばライターへの還元も良くなるし、生み出されるコンテンツの質のアップにもつながります。
web界のレベルアップ
悪質なクライアントやコンテンツが排除されると、ネットに溢れる情報の質も底上げされます。(これがいわゆるwelq問題だったのかな。)
ユーザの情報・ネットリテラシーが必要なことには変わりはないけど、資金力やSEO攻略だけで上位をとられちゃうと個人は太刀打ちできないので・・・真摯なコンテンツが正当に評価される環境が望ましいですよね。
ユーザーに利益が還元される
わたしもライティングのための下調べや、いちユーザーとしてネット検索は日常的に使うので、正しい・有益な情報が正当な評価を受けて検索順位が上がってくるのはとてもありがたいこと。
有益な情報同士でブラッシュアップしていくのでさらに有益な情報がネット上の資産になります。
これからwebライターとして生き残るためには
ここまで書いていて、この本はwebコンテンツ全体を底上げしてみんながwin-win-winになれる希望と未来を見せてくれていると感じました。
しかし、楽観ばかりはしていられない。ひよっことはいえわたしもライター(&ブロガー)。作り手の一員なのです。
読んで「なるほど」と思った人は稼げるライターにはなれないと思う。
うんうんと頷いてばかりの本書ですが、書かれているのは「当たり前」のことばかりでもあります。
この本を読んでの気づきを、稼げるための「方法」と思っている人ははっきり言ってダメだと思います。なぜなら、稼いでいる人にとっては無意識に、当たりまえのこととしてやっている「前提」だから。
本を読んで同じスタートラインから走れるようになっただけで、言われなくてもできている人とはすでに差がついてる。その先の努力や工夫が出来ないと先頭集団には追い付けないです。
競争はさらに激化
今までは「最低限」ことができているだけで、できていない人との差別化ができました。
でもこの本の登場で全体の質が上がれば上がるほど、ライターとしての価値を高めるためにはいっそうの精進が必用ということに。
切磋琢磨と言えばそうだけど、中流層のなかで埋もれないためには専門化か個性化かのどちらかに集中する必要がありそうです。
知見がある人の原稿をきれいにリライトすることはできても、きれいな原稿に知見を足すことはできないからです。クライアントも、「多少拙くてもいいから専門知識がある人に書いてもらいたい」と思っているものなので、そのジャンルに関する実績があって書いてみたいと思うなら、ぜひチャレンジしてください。(文字装飾は原文ママ)p.114 ー高単価高倍率 VS 低単価低倍率、ど知らを選ぶ?ー
ライターという仕事の知名度が高まり、働き方改革が進む中で、いま正社員で働いている人がたくさんライター業に参入してくるでしょう。そうなると保険・不動産をはじめ、本職の知識を持った人には専門性は勝てません。
知識を掛け合わせる「発想力」や視点を変える「斬りこみ力」が必用になってくるだろうなと感じます。
ライターではなくプレゼンターであるという意識
ライター(writer)という言葉をそのまま「書く人」だととらえていると、文章力ばかりが気になってしまうものですが、それと同じくらい、情報収集のやり方や構成力を鍛えることも大事なのです。p.84 ―「webライターに文章力は必要ない」の真意―
これはわたしがブログを始めた時から感じていた「書く難しさ」についてすんなり腑に落ちた一文です。
紙面に限りがあり、活版印刷の手法に合わせて求められたこれまでの「書く」と、装飾や画像も使って・タダで・速く世に出される現代の「書く」(描くのほうが正しい表現かも)では求められるスキルが違うんですよね。
そうやって考えていると、現代のライター(ブロガー)に求められてるのは「プレゼン力」と言い換えると、とらえやすいかと思いました。
表現力にはデザインやカラーの知識も必要だし、とにかく勉強が必用。誰でもできる仕事ではなくなっていくんじゃないかなと焦りを感じてもいます。
まとめ / 「習慣」を強化して人生を変える
態度が変われば 行動が変わる
行動が変われば 習慣が変わる
習慣が変われば 人格が変わる
人格が変われば 運命が変わる
運命が変われば 人生が変わる
(出典には諸説あるようなので、引用符は付けないで紹介します。)
よく言われるこの言葉、わたしは逆の意味で考えるのが好きなんです、
- 人生を変えるためには 運命を変える
- 運命を変えたければ 人格を変える
- 人格を変えたければ 習慣を変える
- 習慣を変えたければ 行動を変える
- 行動を変えたければ 態度を変える
こう考えて、本書の目次を見ると、5つの習慣について書いてあることに気づきます。
吉見さんはライターの習慣を変える(改善する)ことで、どこにでもいる普通の人たちの人生を変えたくてこの本を書かれたのではないかと。
ご自身も「なんとなく」登録したランサーズをきっかけにセミナー講師やメディア出演と、まさに人生を変えておられます。
先駆者の言葉は叱咤激励に溢れていますが、同時に夢と希望も与えてくれました。
わたしはまだライター歴2か月ですが、このタイミングで本の出版に立ち会えたことは何かの縁だと勝手に思っています。笑
稼げるというとお金お金のイメージだけど、「自分の社会的価値を高めること」と置き換えてみるといいですよね。
泣く泣くカットしたという部分も惜しげもなく公開されています。ぜひ!
→頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書 特典PDF
ライターだけでなくブロガーにも読んで欲しい名著です。ぜひ手に取って、己の血肉にしてください。わたしも負けずに頑張ろう!
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