以前から自己分析や自己理解には関心があったんですが、その時からたくさん話したり教えてもらっていた株式会社Meee社長の八木仁平さんがこの度、めでたく書籍デビューとのことで、さっそく読んでみました。
わたし自身は就活の経験がなく、もちろん就職経験がないのでいわゆるキャリアなんてゼロ。新卒ニートからフリーターを経て結婚し、今は子ども3人を育てる主婦です。
やりたいこともなければ仕事への情熱なんてものもなく、気づけばここまでだらだら来ていたけど、自己理解で「やりたいこと(生きたい姿)」が少し具現化してからは人生の充実感や納得感が上がって前向きに過ごせています。
今回は、人生の可能性はある程度決まっちゃってる気がする30代の子育て主婦目線で、「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」の自己理解メソッドで得られたメリットを3つ紹介します。
「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」とはどんな本?
メリットを紹介する前に、この本がどういうことについて書かれているのか?を簡単に紹介しますね。
著者の八木仁平さんは元ブロガー。
大学生の時に始めたブログが軌道に乗りそのまま独立したは良いものの、「好きで楽しかったはずの書くこと」がいつしか「お金のためにやらなきゃいけないこと」に変わっていて辛くなったそうです。
そこから、「夢中な人を増やすために、自己理解を体系立てて伝える」という、本当にやりたいことを見つけるに至った過程や考え方をまとめた本が、「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」です。
Youtubeやブログでも情報発信をされていますが、本ならちゃんと読むべき順序で目次が付いているし、さまざまなエッセンスが1冊にまとめられているので、自己理解の入門編としてとても読みやすいと感じました。
「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」で書かれていること
出典:世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方書評キャンペーン
※公開許可資料
この本ではきっぱりと、「やりたいことなんて誰も教えてくれない」「だから自分で考えて探すしかない」と断言されています。
日本人って海外の人と比べて自分の頭で考えたり、人と違う答えを出すのが苦手なので「自分で考える必要性はわかっているけどやり方がわからない」人が多い気がしています。
この本では、
- 自分と向き合うための考え方
- やりたいことを言語化するためのキーワード
- 自分を多角的に検証するための視点
- 検証の順序と、なぜその順序で考えるべきかの根拠
- 得意なことは?
- 好きなことは?
- 大事にしていることは?
- 何のために行きたいですか?
が、考えるのが苦手な人にでもわかりやすく整理されています。
また、自分を深掘りしていくための対話形式っぽい質問集も付録でついてるので、心理テストに答えるような感覚で自己理解を進めることができます。
さて、そんな「やりたいこと」を見つけるための自己理解メソッドから、子育て主婦の私が学んだことを3つに絞って紹介していきますね。
主婦でも活かせる自己理解①子育てに活かせる
子育て主婦的にこれ以上のメリットってないですよね?(笑)
正直、育児本や教育書を読む前にまず「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」を読む方がいいと思ってます。
だって、本屋に行けば育児本や教育書もたくさん種類がありすぎるじゃないですか…少なくとも、自己理解が進めば自分に合う本の絞り込みはできるので。
子育てに活かせてる点を挙げるとキリがないので、ここでは4つだけ紹介します。
メリット①自分に正直に生きている親を見ると、子どもも同じように育つと思うから
学ぶの語源は真似ぶ。これは私のとても好きな言葉です。
別に親じゃなくていいんですけど、実際問題、子どもが一番見る大人は親。その親であるわたし自身が人生の芯がブレブレで本音と建て前を使いこなした生き方をしていたら、子どもは真似をしてしまう。
わたしは子どもに我慢して生きてほしくないので、なるべくありのままの自分を見せていきたいと思っています。でも、その「ありのまま」が自分で分かっていないとできないんですよね。
「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」で自己理解を進めると、
- 自分が大事にしていること
- 譲れないもの
- 子どもに伝えたいこと
が明確になりました。
ちなみにわたしが大事にしていること(価値観)は「家族」と「自律」。子どもから、「家族を大事にしている自律した人」に見られたいということですね。
これ、わたしが一から考えたわけではなく、巻末付録のキーワードから「これだ!」というものを選び取っただけなので、本を読み進めていけば誰でもできると思います!
メリット②子どもの個性を認められるようになる
自分がわかる・強みを知る・個性を大事にするということは、他人とは違う部分に目を向けないとできません。
自己理解をすると必然的にその「他人との違い」を意識するので、自分がわかればわかるほど、他人のことも広い視野でとらえることができます。
- この子が得意なことは?
- この子が大事にしていることは?
- この子が好きなことは?
- どういう教え方が効果的?
など、子ども一人ひとりの良さが見えてくるので、他の子どもと我が子を(悪い意味で)比べてしまうことがなくなります。
ちなみに私はいま3人の子育て中ですが、子どもたちのことはこういう視点で観察してみていますよ。

メリット③将来について親子で考えるコミュニケーションになる
「大きくなったら何になりたい?」って子どもによく聞きますよね?
だいたい「スポーツ選手」や「ケーキ屋さん」みたいに職業で答えがちなんですが、これも日本人特有だそう。
海外では「自然の近くで過ごす」「人の役に立ちたい」など、どうありたいか(How)を答えるんだとか。
「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」で価値観や好きなことの考え方を学ぶと、子どもに考えさせるための伝え方や聞き方、子どもの内面を言語化するのに活かせます。
親とはいえ人生はまだまだこれからなので、「パパやママが将来なりたいもの」も合わせて話せると親子のコミュニケーションも深まるんじゃないかなと思います。
夫婦のコミュニケーションでも役に立つ
子育てをしていくうえで、パートナーである夫との協力は不可欠!
子ども一人一人に個性があるのと同じで、夫も一人の人間として、私と違う個性があるんですよね。
とはいえ、同じ家で生活する以上、お互いの得意・不得意や生き方の方向性などはしっかり話し合っておきたいです。
「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」ではあまり触れていないのですが、我が家では夫婦そろってストレングスファインダーを受けています。
お互いの得意・不得意が分かったことで、
- 夫が一人で静かに過ごせる時間を意識的に作ろう(内省)
- 私はしゃべりすぎることがあるから気を付けよう(私:着想×コミュニケーション、夫:内省)
- 思い付きのくだらない雑談が好き(夫婦の両方が持ってる着想)
- 夫にはダメだししない。勝手に上手くなってくれる(最上志向)
- おかずの作り置きはせず、その時に食べたいものを食べる(適応性)
- 家事分担リスト化や見える化はNG(ルーティン化が苦手なので義務感でしんどくなる)
など、生活の工夫にめっちゃくちゃ活かせています。
これも自分の得意なことを考えたことで気づけました。特に、得意なことほど自分にとっては当たり前で、「どうしてこんなこともできないの?わからないの?」と人に押し付けてしまいがちなんですよね。
わたしの得意なことと、夫の得意なことを上手く連携させて、日常生活を回していきたいです。
主婦でも活かせる自己理解②SNSなどの情報に惑わされなくなった
- 今の時代女も働くべき
- 万が一に備えて女も経済力が必要
- ドラム式洗濯機とルンバは必須!家事の効率化大事!
- 子どもの教育を考えると都会に住む方がいい
今はネットでたくさんの情報が行きかっているので、情報過多になりがちですよね。でも、「どれも間違いではないけど正解でもない」のがほとんどです。
「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」では、人生を生きるうえでコンパスの役目をしてくれる「大事なこと」をベースに自己理解を進めていいきます。
「大事なこと」がわかれば、「これは私に必要なもの?」とそのコンパスに聞けるので、人生の迷いを少なくしてくれるんですよね。
例えばわたしは「家族」が大事なので、
- 今の時代女も働くべき
⇒家事も立派な役割だし、自分の満足度も高いので、キャリアがなくても気にしすぎなくて大丈夫 - 女も経済力をつけるべき
⇒無理に共働きして夫婦仲が悪化したり不健康になるくらいなら適度な経済力でもOK。大事にしたいのは家族。 - ドラム式洗濯機
⇒ドラム式がいくら有能でもわたしは日光を浴びる生活がしたい。 - 子どもの教育
⇒子どもの自発性を尊重し、のびのび育てたいので地方で十分楽しい
など、なぜそう思うか?思わないか?の線引きが明確になります。
わたしは仕事よりも家族や日常生活のほうがはるかに大事なので「効率化よりも無駄でだらだらできる生活条件を整備するための努力なら惜しまずできるな」「年収よりも生活の余白を大事にしたい」という気づきがありました。
自分に必要のないことにまで八方美人をできるほど器用じゃないし、人生の時間も限られているので、必要なことにだけ集中できるようになりましたよ!
主婦でも活かせる自己理解③一生使える、自分のトリセツが手に入る
こんな感じで、「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」では自分の見つめ方や「生き方の『考え方』」を学ぶことができます。
自分で自分の人生の取扱説明書(トリセツ)を作っていくイメージですね。
たとえば、以前はやっていたライター業をわたしは今やってないんですけど、それも「わたしの得意なことは書くことよりも、問題点の整理と効率化」だと気づけたから。
プログラミングに手を出してみたりもしたけど、わき道にそれた経験が今では経理やデータ管理などの仕組み化に応用できてたりもするし、今の方が夢中に取り組めています。
つまり、ライターをやっていないことに納得感があります!

今は家族が大事だと自信を持って言えるわたしでも、この先変わることがあるかもしれません。
人生100年時代だし、結婚や出産・子どもの自立など、その時々で人生の優先順位は変わって当然。
でも、いったん考え方を知ってしまえば、トリセツの加筆修正はいつでもできるようになります。
運転免許と同じで、こういうのは一度体得してしまえばその後の人生に渡って活用できるとてもコスパの良いものだと思っているので、応用しやすい考え方を知れるので本当におすすめです!
まとめ:「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」を読んで人生に夢中になろう
- 子育てに活かせる
- SNSなどの情報に惑わされなくなった
- 一生使える、自分のトリセツが手に入る
子育て主婦が自己理解から学んだ3つのことは以上です。
「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」は人生に夢中な人を増やすために書かれた本。
わたしもまだ自己理解は途中だけど、「家族を大事にして自律した人生を送りたい」という人生の方向性は自信を持って言えます。
夢中になれてるか?と聞かれると自身はないけど、少なくとも今は自分の人生に集中してるし、集中したいことに子育ては入っているし、軸はブレてないです。
家族の笑顔につながるなら頑張って働くし、働かなくてもいい。仕事は家をベースにできる事でやってみようかな?と試行錯誤ができるのもわたしの「得意なこと」。
学生や20代に比べたら30代の子持ち主婦なんておばさんなんだけど、まだまだ人生これから。
無駄に生きたくないし、ひ孫の顔が見れるくらいまで心身共に健康でいたいので、自分の価値観を大事にコツコツかんばっていきます。
「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」には「やりたいこと」の答えは書いてありません。
でも、自分の中に埋もれている「やりたいこと」を掘り起こすための考え方がわかりやすく書かれています。
100人いれば100通りの「やりたいこと」や「大事なこと」が見つかるはず。
この本を読んで見つかる、あなたの「やりたいこと」は何でしょうか?
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