今年も残りあと50日ほど。稼ぎは少ないけど3月に開業届を出したわたしは個人事業主(フリーランス)。2018年の帳簿締めまであと50日です。
FP3級を持っているので少しはお金の知識があるとはいえ、確定申告や税金については不安が残ります。

一応売り上げや経費は控えているけどこれで合ってるのかな・・・?
そこで、今の不安を少しでも払拭するべく、発売したばかりのフリーランスに特化した税金についての解説本「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!(略してフリーランス税本)」を読んでみました。
扶養内・在宅ワークとはいえ収入を得ている以上、避けて通れないお金(税金)の話。
- 主婦の起業
- 在宅ワーク
- 会社員の副業・複業
- メルカリにたくさん出品している人
これらにピンと来た人全員の必読書です。
お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!(略して「フリーランス税本」)
- 今月の税金はいくらですか?
- 今月の社会保険料はいくらですか?
- あなたの年収と所得は?
これらに即答できる人は日本に何%いるでしょうか。
サラリーマンだと会社が税金関係の手続きをすべてやってくれているので、こういったことに無頓着になりがち。
ですが、いったん会社を辞めてフリーになったとたん、すべて自分で管理・申告する必要があります。
働き方改革でフリーランスや副業をする人は増加していても、学校で習ったことのない税金・お金の問題には苦手意識を持つ人が多いのも事実。
そこでお金や税金の疑問に答え、夢を追うためフリーランスで頑張る人々の不安を解消してくれるのが本書。
中身の9割は漫画形式なので、数字が苦手な人でも税金のしくみを理解しやすいです。
大河内薫さん
ArtBiz INC.代表。スーツを着ない日芸(日本大学芸術学部)出身の刈り上げ税理士、大河内薫(@k_art_u)さん
ブロガー・アフィリエイター・芸能関係の個人・法人を専門に税理士業を行っているまさに「フリーランスの税」の専門家です。
自身が日芸出身ということもあり、夢を追う自由業(フリーランス)をお金の知識で支えたいという信念のもと、正しい税の知識を広めるべくネットを中心に精力的に発信されています。
そんな大河内さんの初めての著作が「フリーランス税本」なんです。

若林杏樹さん
夢を追うべく大学職員という安定を捨て、フリーランスになった漫画家。通称あんじゅ先生(@wakanjyu321)。
フリーランス3年。税務署から突然の通達。確定申告?やってない。必死にレシートをかき集め税務署へ行くも細かいチェックの100本ノック・・・
フリーランスになったものの「税金を知らない」ことで起こった数々の失敗エピソードをもとに、税理士・大河内薫が丁寧に解説をしてくれるというスタイルで本書は進みます。
漫画家としての夢を叶えた本書ですが、あんじゅ先生の書くエッセイもすごく好きです。

Twitterなどでは破天荒なイメージがある(わたしの第一印象がまさにこれだった)けど、どんなに忙しくても締め切りは守るし、面白いし一生懸命だし、ごはんを美味しそうにもぐもぐするあんじゅ先生がわたしは大好きです。本の出版おめでとうございます!

確定申告・税金の仕組み。「フリーランス税本」で学べること
「フリーランス税本」は税金のことを知らずにフリーランスになった人に向けて書かれた本。なので、専門的なことや実際の数字に関することよりも
- 税金とは?
- 賢い節税法とは?
- フリーランスを守るいろいろな制度
- 確定申告のススメ
を中心に「税金を恐れずに済むようになるための知識」が解説されています。
今はPCやスマホ1台あればどこでも働ける時代。ですが、変化の大きい社会の実情に詳しい税理士は少ないんだとか。(年配の方だと特に)
ですが、著者の大河内さんは仮想通貨事情にも対応できるほど、現代の働き方・稼ぎ方への理解と経験が豊富。
本の中で紹介される「経費テクニック」や「クラウド会計ソフト」の話など、現場のフリーランスにはすごく身近な例なので、どれも即戦力な情報ばかりなんです。
また、基本的な社会保障や納税の仕組みについても触れられているので、サラリーマンや主婦の方でも学びが多い内容だと感じました。

年金は老後の給付金以外にも特典がたくさん!?
主婦もサラリーマンも!フリーランス税本を読むべき人
実際に読んでみて、他の人にも勧めたいなと思ったのがこちらの方々。それぞれ読みどころポイントを解説します。
主婦の起業をした人
趣味や得意を活かした主婦の企業が増えてきました!夫がサラリーマンだからこそ取れるリスクもあり、夢にチャレンジもしやすくて人気ですよね。
ですが、事業を始めてビジネスで売り上げを出す以上、納税の義務が発生します。
事業が軌道に乗れば税理士をつけることもできますが、立ち上げ初期の不安定な時期ではなかなか難しいです。
青色申告をすればできる初期投資赤字の繰り越しや、起業に関係する諸経費の取り扱いなども説明されているので、起業主婦もぜひ一読をおすすめします!

在宅主婦(主夫)ワーカー
家にいながら仕事ができる在宅ワーカー。子どもの生活リズムにも対応がしやすいので育児中の主婦を中心に増えてきている働き方です。わたしもこれですね。
お小遣い稼ぎやスキマ時間の有効活用にと仕事を始められる手軽さが魅力ですが、所得金額が38万円を超えると確定申告の義務が発生します。
また、所得金額38万円以下の場合であっても伝票の保管や帳簿付けの習慣をつけておくと、あとで得することになるかも・・・?
たとえ少額の稼ぎしかなくても、報酬から引かれていた源泉徴収費は戻ってくるので確定申告は大事!
パートタイマー違い、たった数ヶ月で収入が激増!なんてこともまれではない世界。事業が大きくなった時に慌てることのないよう、余裕がある時から勉強のために一読しておくことをすすめます。

え!?10000円の領収書は1500円分の金券・・・!?詳しくは「フリーランス税本」で!
サラリーマンで副業・複業している人
サラリーマンとしての収入(給料)の納税手続きは会社がやってくれますが、会社以外での収入については自分での管理が必用。
副業や複業で(アルバイトなどでもらえる)給料以外の「所得が20万円以上」ある場合は確定申告の義務が発生します。

所得なので売り上げー経費が20万円を超えたら確定申告!
会社に知られず副業をするためのノウハウや法人化の目安なども解説されているので、兼業ブロガー・アフィリエイターさんは守備力を固めるためにも一読がオススメ!
まだ起業していない人
起業なんてよくわかんないし・・・というそこのあなた。わたしもそう思っていました、一年前までは。でもね、人間1年もあれば考え方も生き方も働き方も変わるんです。
今が安定した働き方でも、
- チャンスを求めて独立するかもしれない
- 夢を追い求めて脱サラするかもしれない
- リストラされて今すぐにでもお金が必用になるかもしれない
- 趣味で続けてた活動が、仕事になるかもしれない
どなど、いつ「変化のきざし」が訪れるかわかりません。
なので、いざという時のために「こういう働き方と、こういうお金の仕組みがあるんだ」と知っておくだけでも人生の選択肢と可能性は広がると思っています。
また、控除や社会保険、iDecoについての解説はサラリーマンでも必須の知識なので、とにかく一読がオススメです。

メルカリでけっこう稼いでる方。それが課税対象になるのかどうかも「フリーランス税本」でチェック!
まとめ:「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」で楽しく正しく「税」を学ぼう!
「お金についての無知さから、大事な夢を失ってほしくない」
大河内さんのそんなアツイ思いのもとに書かれた「フリーランス税本」から、
- 税金も確定申告も怖くないこと
- グレーゾーンが多い経費だからこそ正しく賢く使うコツ
- フリーランスを守るために使える制度
などたくさんのことを学べました。
「お金は大事なことだから義務教育で教えるべき!!」なんて声がよく聞かれます。
でも、世の中は賢い人が得をするようにできているんですよね。残念ながら。
ということは、「義務教育で教えられてないお金の知識って、ちょっと勉強するだけで他の人よりも秀でたスキルになる」と思いませんか?
少なくともわたしはそう思っているので、コツコツ勉強したりしてます。
大きな得はできないかもしれない。だけど、損を減らすことはできる!
そういう、小さいけれど確かな自信をもらえる良書でした。わたしも在宅ワークがんばるぞー!!
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